文殊菩薩

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文殊菩薩 (卯年 ご本尊)
絹本着彩 金 51.5cm×45.5cm
解説
<三・七日忌 文殊菩薩(もんじゅぼさつ) >
<卯年の守り本尊>
苦労や災難、疫病を断ち切り、無辺の英知をもたらします。
亡き人は、お釈迦様から仏教の基礎知識を学びましたが、さらに二・七日から三・七日までの七日間にわたって、文殊さまの導きによって知恵(学ぶ意欲と理解力)を授かることになります。
「3人よれば文殊の知恵」という諺でよく知られていますが、近年では学業成就、合格必勝の仏さまとして祈願されています。
制作メモ
一般的によく知られている文殊菩薩の像は、獅子の上に鎮座し頭髪を5つの髻(束ね髪)で結い上げたお姿です。
この13仏のシリーズでは他の12枚の絵とのバランスを考え獅子は省きました。
それは(不動明王の欄でも書きましたが)獅子を描くと文殊さんのお姿が小さくなりお顔は更に小さくなるからです。
その代わりにこの文殊さまは右手に金剛剣(悪欲や執着を断ち切る剣で、知恵の象徴)をふりあげ、左手に経典の入った箱を乗せた蓮の花を持った若々しい印象に仕上げてみました。