不動明王

Caption
不動明王 (酉年 ご本尊)
絹本着彩 金 51.5cm×45.5cm
解説
<一・七日忌(初七日)不動明王(ふどうみょうおう)>
<酉年の守り本尊>
悪魔や煩悩を断ち切り、幸福と繁栄をもたらします。
不動明王は大日如来の使者・奉仕者という役割を果たしている明王で、亡くなられた人は、亡くなられた日から一・七日まで、まずこの不動明王のお導きをいただきます。
亡き人が十三仏に導かれて仏の道を歩み始めるにはどうしてもこれまでの罪を洗い落としていかねばなりません。
不動明王がその役割を果たしてくださいます。
亡き人は、そのことによって仏の国へ旅立つためのゆるぎない信心を持っていくことができるようになります。
制作メモ
突然ですが、この不動明王の絵は国平寺に納められた絵とは別のものです。
現在お寺に飾られている絵は同じ下絵を使いましたが、もう少しクローズ・アップしたものが納められてます。
なぜこのような事になったかと言いますと、私はまず不動明王の絵から描き始めました。
当初は13枚の絵が完成して並んだ時どのような見え方になるか検討がつきませんでした。
それは不動明王のみ他の仏とはかけ離れた図像で、菩薩や如来像との形のバランスが読めなかったからです。

しかし他の絵が出来上がるに従い始めに描いた明王のお顔が小さすぎることに気づき描き直すことにしたのです。
このHPではもろもろの事情で写真が間に合いませんでしたが、本物をご覧になりたい方は、どうぞ国平寺へお出かけ下さい。
尚、このHPにのせた絵は、現在私の親友の阿闍梨の元にあります。