＜五・七日忌　地蔵菩薩(じぞうぼさつ)　＞
地蔵菩薩とは、大地の母胎とか大地の蔵という意味で、大いなる導きの仏さまです。
特に、六道(ろくどう)のうちでも苦しみの深い地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界に堕ちている人たちや、あの世で困り果てている子供たちを救ってくださいます。
賽の河原(さいのかわら)の物語にあるように河原で鬼にけとばされて泣きじゃくっている幼い子供たちは、地蔵菩薩によって救われます。交通事故で亡くなった人も、お導きをいただいております。

この地蔵菩薩の頭にかぶった覆いは高麗仏画でしばしば目にするものです。
私はその最大の特徴を取り入れつつこの絵では「お地蔵さん」で親しまれている素朴な印象をはずし、本来菩薩形の持つ絢爛豪華なイメージを大切にしました。
衣装における模様のコーディネイト（一歩まちがえると趣味悪くなりますね）が大変でもあり楽しくもありました。