勢至菩薩

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勢至菩薩 (午年 ご本尊)
絹本着彩 金 51.5cm×45.5cm
解説
<一周忌 勢至菩薩(せいしぼさつ)>
勢至菩薩は「大きな勢いで私たちを悟りに至らせる」という仏さまで、観音菩薩と共に阿弥陀如来(あみだにょらい)の協力者となって阿弥陀三尊(あみださんぞん)としてまつられています。
観音さまは慈悲の力で人々を導きますが、勢至さまは無限の光明と知恵によって人々を導かれます。
亡き人は、これまで以上に悟りをめざす精進の道をあゆまれていくことになります。
制作メモ
勢至菩薩と観音菩薩の違いを見分ける手がかりは、宝冠に化仏がある(観音菩薩)か、水瓶をのせている(勢至菩薩)かです。
それ以外は手の印を除いてほとんど同じお姿です。観音菩薩の欄でも書きましたが、今回は対という考え方で勢至菩薩を捉えたので、この2体は冠や装飾品、衣装の着付けなど大変似ています。
しかしまったく同じ印象ではつまらないので勢至菩薩は合掌した手に合わせて少し体を傾けて描きました。